代表挨拶

代表挨拶

合言葉は
「みんなでつながる
豊かな地域」!

当ウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。私たちNPO法人おひさまは「みんなでつながる豊かな地域」を合言葉に、人はみな宝、地域はみんな仲間、人と人がつながってあたたかくて思いやりのある楽しい地域を目指し活動しています。

困った時はお互い様!

ひとりひとりを大切にした安心、信頼の支援サービスを提供させていただきます。

どうぞ、お気軽にご相談ください。

また、働く仲間も随時募集しています。働く仲間同士が助け合い、育ち合う職場をめざしています。こちらの方も随時お問い合わせください。

理事長 原 博美

当法人の支援をより深く理解していただくために…
「NPO法人おひさま」の誕生経緯と事業紹介

当法人の支援をより深く理解していただくために、
法人設立、各事業開設までの経緯をご紹介します。
理事長である私、原博美が、子育てや介護など、地域の福祉や支援に関心をもったのは、看護師として在宅 ・地域医療の経験があったことや、自らの子育て経験からです。
地縁のない都会で、核家族で年子の子育をし、「孤立や不安」の子育ての大変さを痛感したことから、「みんなで子育てしようよ」と呼びかけ子育てサークルをつくったことが地域活動の始まりでした。

子育て支援と高齢者支援

子育てサークルの活動が広がり、5年後「孤立、不安、競争の子育て」から「共同、安心、信頼の子育て」になることを目的として子育てネットワーク「心の子育てネットにしよどがわ」を設立しました。そして10周年に「NPO法人にしよどにこネット」を設立し代表理事を8年間務めました。

一方で、独身時代から看護師として大学病院勤務を経て、訪問看護やリハビリテーション看護に従事していました。結婚後は、保健福祉センターでの訪問指導員、ディサービスの看護業務や老人センターでの健康相談員として、主に高齢者のみなさんの介護や予防の仕事に携わりました。

そして自分の子育てや高齢者支援を通じて、全国の支援活動の視察や体験もしました。

特に、香川県の「いのちの応援舎」での一つ屋根の下で助産院、ディサービス、ひろば事業など高齢者と親子が交流する事業や、富山県の共生型ディサービス「この指とーまれ」で、高齢者や障がい者、保育する子どもたちが交流し、成長し合い、生きがいを持つ力に触れ感銘を受けました。

このような経験から、多世代が良い形で支援を受けながら交流すると、信頼関係の中で「他を助けたい」という思いやりが育まれ、心が満たされ生きがいが生まれるということを知り、私もいつかそういう支援の出来る事業をしたいと思うようになりました。

「NPO法人おひさま」の誕生

自分の住む西淀川区に、このような多様な人や多世代の交流から、生きがいや思いやりなど相乗効果を生み出せる支援をしたいという思いから、賛同する仲間が集まり「NPO法人おひさま」を2011年に設立しました。

法人設立後、居宅介護支援事業所、訪問介護事業から活動を開始しました。

2012年、地域の空き家を有効活用してほしいと言う大家さんと出会い、ここで子育て家庭を応援することを大きなテーマにして、保育ママ事業『ゆりかごハウス』を開始しました。

その後、保育ママ事業から小規模保育所へ移行し、大阪市認可保育所となりました。保育士さんたちが、家庭や子育てを応援する保育を目指し、保護者の皆さんからも喜びの声を沢山頂く保育所へと成長しました。

そして2022年2か所目に企業主導型保育所を新設し、ゆりかごハウスはここに移行することとなりました。

認知症予防教室「おとなのてらこや」

認知症予防教室「おとなのてらこや」は、2014年から、西淀川区老人センターでの開催となり、脳トレプリントや、テーブルトーク、ゲーム、音読、笑いヨガや、ゲストを招き理学療法士さんや歯科衛生士さんの講座やお坊さんバンドなどのミニ講座など盛りだくさんな1時間半のプログラムを提供しています。

2015年からは年2クール開催で、1クール6回連続開催し40名の定員が満席になる人気ぶりでした。コロナ感染拡大以降は、人数制限や内容の見直しをしながら「一人暮らしでも出来るだけ人とつながりたい」「てらこやを楽しみにしているので続けて欲しい」等々の参加者の皆さんの声に後押しされて、西淀川区老人センターさんと話し合い感染症対策をして継続開催しています。

放課後等ディサービス「さんさんくらぶ」

2015年には、念願だった放課後等ディサービス「さんさんくらぶ」を開設しました。料理作りを療育の柱に活動していましたが、コロナ禍以降は社会スキルの獲得に注目し、ペアトレを療育に導入し、当法人の研究テーマ「ゆりかごラーニング」を活用することにしました。社会に出ても困らないコミュニケーションスキルを身に着けられるよう様々な活動を通じ、人とのコミュニケーションのとり方、自分の思いの伝え方を知り、良い行動は認め褒められる体験を通じて、自己肯定感や自尊心を育む療育を行っています。

職員全員が療育スキルを学び、日々実践し、反省点を出し合い研鑽しています。

最初は人との良い関係が作れず乱暴だった子も、「さんさんくらぶ」に通ううちに、落ち着いて思いやりのある行動が増えました。言葉で仲間に思いを伝えられるようになり、自ら進んで小さな子のお世話をする姿に成長を感じるなど、一人ひとりが輝く姿を見せてくれています。大人が一貫した姿勢で子どもたちに時間をかけ接することで、自分に自信を持つ子が増えています。

児童発達療育施設と親支援

そして、2017年、「さんさんくらぶ」のお隣の部屋を借りるチャンスに恵まれ、児童発達支援「にじくじら」を開設しました。児童発達支援は、発達が「ちょっと気になる」「保健センターで療育を受けてはどうか」とすすめられた未就学児対象の通所療育施設ですが、「にじくじら」ではあえて親子一緒に通所していただく療育プログラムの提供を行っています。そうすることで親自身が子どもとの関わり方や子どもへの向き合い方を学んでいただけますし、他の親子との出会いの場になり、悩みを共有したり、一緒にプログラムに参加し楽しい時間を過ごすことで信頼関係も育まれています。

「NPO法人おひさま」のこれから

現在「にじくじら」から「さんさんくらぶ」へと切れ目なく療育を受けるお子さんが増えています。お子さんの幼いころからの成長発達歴を知っている療育機関として園や学校と円滑な連携を取ることができるだけでなく、子どもにとって安心・安定した生活・学習環境を継続することができるからです。将来的には、就労支援もしたいなぁと目標にしています。

また2018年、高い競争率の中、1か所目の企業主導型保育所「ゆりかご佃」の決定を頂きました。保育を通じて自事業所のみならず、地域の皆さんや福祉の現場で働く皆さんを応援したいと思っています。

更に、これまでの10年の活動実績を基に、幼老複合施設の計画で2020年企業主導型保育所の整備費助成に応募し、難関を突破して助成が決定しました。そして、2022年3月ついにNPO法人おひさまの目標であった「幼老複合施設おひさまハウス」の施設開所が実現しました。

「幼老複合施設おひさまハウス」は、1Fが地域密着型デイサービス、2Fが企業主導型保育所、3Fが地域の皆様にも利用して頂ける一時保育や、通所保育児童の「体調不良児保育」を兼ね備え、地域のニーズに寄り添う充実した機能をもつ施設です。この施設で、私たちが目指してきた多世代が交流し、共生社会に向かう福祉を実践していきたいと目指しています。

「NPO法人おひさま」には現在約50名の職員が就業し、様々なスキルや資格を生かし、西淀川区の地域に密着し、多様、多世代に渡る皆さんの幸せを願い専門的支援に従事しています。職員も笑顔で生き生きと働ける職場であるよう、助け合い、育ち合えるようボトムアップしながら運営しています。働きやすく人間関係の安定した職場作りが目標です。

そして「NPO法人おひさま」に参加するみんなで、多世代の交流から生きがいを育む活動を目指していきたいと思います。働く人も支援を受ける人もみんなが「自己肯定感」を大切にして、幸福感が地域に広がっていくよう願っています。

「NPO法人おひさま」理事長 原 博美